糖質制限ダイエットは効果が出やすいが注意点も多い

現在のダイエットの主流となっている糖質制限は、カロリーではなく炭水化物の摂取量を減らすという内容で、空腹に苦しまなくても大幅な体重の減少を実現できるという点が人気の理由です。
ちなみに、ぽっちゃり体型の有名人が見違えるほどスリムに変身するコマーシャルでお馴染みのプライベートジムでも、食事指導に関しては糖質制限を取り入れています。

なお、糖質制限で控えなくてはならない炭水化物と言えば、ご飯・パン・ラーメン・パスタなど主食に該当するものがほとんどです。
このために、主食抜きダイエットとも呼ばれています。
一方、通常のダイエットでは敬遠されがちな高カロリーな揚げ物は、衣にパン粉や小麦粉などを使用していなければ大丈夫です。

ちなみに、揚げ物は油を含んでいるので、分解するのに時間がかかります。
このために、腹持ちが良いと言われるようにお腹は減りにくいのですが、一方で消化が悪いという一面も持っています。
さらに、糖質制限で対象となっているご飯やパンなどは、食物繊維という物質を豊富に含んでいるのが特徴です。
この食物繊維は大腸のらせん運動を活性化するなど便秘を改善する効果を発揮するので、この物質の摂取量が減少するとお通じが滞るという事態になってしまいます。

このように、糖質制限は効率的なダイエットを実現できるというメリットがある一方で、下痢や便秘になりやすいというデメリットもあります。
特に、主食を控えさえすれば肉や魚はいくら食べても大丈夫で、ウイスキーや焼酎などの蒸留酒であればいくら飲んでも構わないというような一部のメディアで紹介されている方法を実践すると危険性はさらに高まります。

このために、糖質制限ダイエットを行う場合は、極端で安易な方法を選択するのではなく、食事内容に十分に注意して取り組むのが適当です。
特に、消化器系に負担をかけないように注意するのが賢明で、キノコや海藻などの食物繊維を多く含んでいる低糖質な食材を上手に取り入れるやり方が安全性を高めます。

長期的な糖質制限ダイエットは危険性もある

2016年の2月に、糖質制限ダイエットの第一人者と呼ばれていたノンフィクションライターが心不全で死亡するというニュースがありました。
62歳とまだ若いということで、糖質制限ダイエットが原因に関与しているのではないかという声が一部で上がっています。

ちなみに、この事件から10年前の2006年には「TheLancet」と「TheNewEnglandJournalofMedicine」という世界二大医学誌に、糖質制限ダイエットを厳格に実施すると体内に老廃物が蓄積して身体が酸化してしまい、非常に危険な状態に陥るというケースが報告されています。

また、スウェーデンの医師からは、たんぱく質ばかりを摂取する食事内容では悪玉コレステロールが溜まって動脈硬化を招き、脳梗塞や心筋梗塞が増えたということも発表されています。
このために、短期的には体重が減るなどの健康効果を期待できる糖質制限ダイエットですが、1年以上の長期にわたって行うのは悪影響が出る可能性が高いということになります。

なお、糖質制限ダイエットで体重が減るのは、血糖値の上昇を防ぐことで太るホルモンとも呼ばれているインスリンという物質の分泌が抑制されるので、余分なブドウ糖が中性脂肪として蓄積されにくくなるからです。
さらに、ブドウ糖の摂取量を制限するので、中性脂肪が代わりにエネルギーとして使用されます。

つまり、糖質制限ダイエットのキモは血糖値の上昇を抑制するということで、これにより中性脂肪がつきにくくなるうえに分解されやすい状態になるので体重が減るという仕組みです。
ちなみに、最初にサラダから食べてご飯を最後にするというように食べ方を変えるだけでも血糖値の上昇は抑制されるので、あえて危険性の高い方法を実践しなくてもある程度の減量は可能です。

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